出会い系で女を売る初めての体験談

蒲田は絵に描いたような場末の繁華街だった。

高度経済成長を支えた京浜工業地帯に近いからだろうか。昭和の匂いのするピンサロやキャバレーが建ち並び、まさに精液の匂いが漂ってきそうな荒んだオーラを漂わせている街だった。

 

出会い系で、

件名:モデル応募の関して

ご連絡ありがとうございます。

絡みの撮影はちょっと難しいので申し訳ありません。

ヌードの撮影は自宅でなければ問題ないのでホテルとかなら大丈夫です。

写メ送りますので、ご確認ください。

よろしくお願いします。

 

「応募したのが二ヶ月前で、ちょうど旅行に行くときで、給料日前だったんですよ。旅行代の足しになるかなって、軽い気持ちで応募したのがきっかけです。七月くらいに前の派遣時代の女友達とカナダに行きました。カナダだと旅費は二十万くらいですかね。まあ、別に貯金していたのでなんとかなりましたけど。」

 

駅前で待っていた彼女はは礼儀正しいまともな女性だった。蒲田駅から歩いて10分くらいの住宅街に彼氏と同棲するである。

「彼氏は会社に行っていないけど、家での撮影だけは勘弁してほしい。」

一緒に暮らす彼氏が会社に出勤している間、エロ撮影隊を呼んで裸のバイト。

どういうつもりで出演を希望したのだろうか?

「何ですかね、一応応募したものなので責任感みたいのがあって。これまで女を売るみたいな経験は全くないですね。」

援助交際も風俗も水商売も売春も経験ないです。たまたま街で配っていた高収入雑誌をもらって読んでしまって、なんとなくこのヌードモデル募集だったらできそうだなって。

旅行代の足しにできるかなって。編集長にも言われたけど普通に体を触られたりすると難しい。

触られるのは嫌だけど裸になって写真を撮られるまでなら何とかできるかなって。

ただ単に興味本位です。一度も出したことのないことなので、どんなもんなんだろうっていう興味だけです

どうやらルックスが平均を超えていて、社会的な彼女のことを編集長は別の企画でセックス撮影を口説いていたようである。

セックス撮影をかたくなに拒否したので、セックスのないこのインタビューとヌード撮影に回したという経緯のようだ。

ガチの素人雑誌である Street SUGAR は高収入求人誌に、

「ヌード撮影のみ」という敷居の低い広告を掲載し、応募から、平均以上のルックスの女の子をあの手この手で口説いてセックスをさせるという 。

出会い系で募集したりもする。

多くの AV プロダクションも同じで、ヌード撮影パンチラの撮影などの敷居の低い求人広告で女を集めて口説き、口説き落とせたら AV 女優に、口説き落とさなければ撮影会などに回して、最終的にどんなハードプレイも OK の女に仕立て上げていく。

編集長に電話をしてみると彼女は頭が良くてガードが堅く、セックス撮影を口説くのは不可能だったと言っていた。

彼女はインテリでスレンダーなルックスだけでなく社会人としても給料以上である。

現在29歳コンピューター系専門学校を卒業してから、ずっと大手通信会社で派遣社員をしていたが、3年前に転職活動が成功して、現在は某 IT企業の正社員である。月給は額面で32万円、手取りで26万円、家賃や生活費は同棲している彼氏と折半。3ヶ月に一度は旅行に行くという優雅な生活を送っている。